革靴が売れてない理由を考える

革靴って似てるデザイン多くね?って思った。

 

特に百貨店くらい数が置いてある靴売り場だと、スニーカーとかコンフォートシューズは華やかだけど、紳士靴はほぼ黒か茶で、ポツポツ穴が空いてるか空いてないかくらいしかないわけ。
単純計算で4種類。黒か茶と穴ありなしみたいな。

 

革靴が好きな方はそんなふうには思ってないはずだけど、靴に興味ない人からするとそんなもんだと思う。
僕は車に全く興味ないんだけど、そんな僕からすると車はプリウスかそれ以外かくらいにしか思ってないので、靴に対しても4種類しかないと思ってる(というかそれくらいにしか思ってない)人は多いきっと。

 

4種類はちょっと極端か…笑

 

 

 

今、靴好き度合いのヒエラルキーの下層部の多くの方々が買っているのは値段が安い靴だとするならば(あくまで仮説)、それは多くの方が高い革靴と安い革靴の違いをちゃんと理解してないからなんじゃないかと。
そもそも興味ないんだから仕方ない。

 

履き心地の知識もないし、革質に対する知識もないし、製法やデザインの種類も知らないしっていうかそもそも4種類しかないわけだし、って思うと世の中の革靴の多くは『革靴に対してある程度知識のある人』向けのものなんだろうなぁと。

 

つまり何が言いたいかというと、新規を取り込むことはそんなに考えてないよねって話。

 

だから、あまり良い革靴を知らない・履いたことのない人に革靴を知ってほしいというコンセプトで、身銭を切る覚悟で安さ重視で革靴を提供してるメーカーさんは業界に貢献してるよなぁと。
広告費も削られてたりすると結局ターゲットにリーチしにくいわけだけど、それでも革靴好きな人の口コミや紹介から徐々に広がっていくと思うから。
上司とか同僚とか友達に勧めるとか。

 

実際僕も「3〜5万で探してるんだけど」とご相談いただくことが非常に多い。すごくお金を持っている方であっても靴にかける予算はそれくらい。悪いって言ってるわけじゃない。
でも、紳士靴は安くて5〜7万円、高級紳士靴は10万円以上あたりまえ、みたいな世界。
それも知らない人からしたらほとんど見た目は同じもの。見た目同じだったら安いの選ぶでしょうって気がしません?

 

10万出せない人が少ないわけじゃないはず。
それに価値を見出していない人が多いっていう話。

 

だから似たものを似た値段で作っている以上は、その違いを見分けられる人向けに作ってるか、そうでなければブランドの魅力が伝わるような広告の打ち方をしてるはず。
もしくはこの状況を決して嘆いていないか。

 

 

 

靴を磨かない人が多いっていう人がいる。
でも靴とセットで売るとか、靴買うと付いてくるとか、そういうことはしない。かろうじてチェーンのスーツ屋さんだけは靴の横にシューケアセットが置いてある。
百貨店の紳士靴売り場のターゲットは高級靴を買いに来る人だけかというと決してそうじゃない。だってどの価格帯の靴も置いてあるから。

 

でもシューケアセットは靴の横には置いてない。何ならシューケアコーナーが壁越しに設置されている場合もある。
商社から趣向してる販売員さんはシューケアグッズは担当じゃないかもしれない。だから自分の商社で扱う靴が売れたらそれでいいのかもしれない。

 

 

 

だから、靴に興味がない人にいきなり7万とか10万の靴を買わせようってのは、よっぽど売る技術がある人か、その靴にストリーを感じてもらえるようなコンセプトを打ち出していないと難しいはず。

 

安さで売ってるRAYMARは是非多くの人に知ってほしい。大石さんの努力に心を打たれるからそう思うのかもしれない。でも作ってる靴は素晴らしい。

 

でも残念ながら、正直唸るほど考え抜かれたブランディングをしているメーカーはまだ無いと思ってる。

  • この記事を書いた人

くすみ

甘党です。音楽と靴磨きします。

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